「姿勢を良くしなさい!!」よりも効果的なこと
今日は【子どもの姿勢を良くしたい親御さんへ】というお話です。
「子どもの姿勢が悪いんですが、治りますか?」
この手の質問は結構よく頂きます。
良く話す答えとして、
「まずは大人(両親)が姿勢を治すこと」と答えます。
その真意は、
「子どもが考える正しい姿勢は親だから」という事です。
子どもは1歳くらいになると、立って、歩きはじめます。
その時のお手本の多くが、ご両親になるわけです。(そうではない方もいますが)
で、その親の立ち姿勢や歩き方が悪かったとしても、子どもからするとそれが正解なわけです。
それを見て育っているので、遺伝とかではなく、同じような身体の使い方を覚えるのは当然です。
結果的に「姿勢が悪くなる」という事です。
だから、まずは親が治しましょうなんです。
ただ、今日の話は少し視点を変えます。
そもそも、「子どもの姿勢を治す」と「大人の姿勢を治す」ということはベクトルが違います。
大人であれば、
「姿勢が悪いから肩こりや腰痛が治らないんじゃないか」
「姿勢を治せば痛くない身体になるんじゃないか」
と姿勢を治さなければいけない目的がある。
要するに、「治さなければいけない理由が明確」という事です。
一方で子どもは、
「痛くないけど、親に言われるから」
「親に姿勢を治せと言われるから」
「周りに猫背だねって何となく言われるから・・・」
と目的が明確になっていないことがほとんどです。
本人は自覚がないんです。
どこか痛みを伴っているのであれば、痛みの改善に焦点が向きますが、そうでないケースがほとんどです。
では、そういう子ども達には何をするか・・・
これは、
視点を変えるという事です。
例えば、女の子でファッションに興味があるのであれば、
同じ服を着ている、姿勢の違う2人の写真などをどこかで拾ってきて、
「同じ服なのに、猫背の子はこんな感じに見えるんだね~
姿勢が綺麗だとこんなに見え方が違うんだね~」
と言うように、興味のある事と「姿勢」を関連付けて、
「自分は猫背だから、かっこよく洋服が着れていないんだ」と認識させることです。
男の子で部活(野球)を一生懸命やっている子には、
「猫背だと肩の動きが悪くなるから、投球動作がスムーズに行えないんだよ」
「猫背が治ったら、今までよりも早い球が投げられるようになるよ」
そんな伝え方をすると、「もっとうまくなりたいから姿勢を治そう」という気持ちになります。
親からすると確かに、
「姿勢が悪い」なのですが、
「姿勢を良くしなさい!!」ではなく、
「姿勢が悪いことで、どんなデメリットがあって、改善することでどんなメリットがある」
そんな事を伝えられると、子どもは自分から
「姿勢を治したい」
と思うようになるかもしれませんね(^^♪
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